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執筆者の写真HIDE & PEKO

サルサな話② 〜サルサの始まり〜


皆さん、こんにちは‼️HIDE & PEKOです。


前回は、サルサと言う名前について踏み込んでみましたが、今回も少し関わりのある話をしますので、もしご興味のある方は、前回の「サルサな話①」をご覧になると良いかも…


というわけで!本日はサルサの始まりについてお話しできればと思います✨✨

と言っても、サルサの歴史はすごく複合的で、曖昧な部分、諸説ある部分も多いのですが、最もよく言われているものの一つをお教えします!


さて、いきなりですが、サルサの出身地はどこでしょう⁇

①キューバ

②ニューヨーク

③プエルトリコ


どこじゃそこ!⁇ というところもあるとかも知れませんが 笑

皆さん、どれが正解だと思いますか⁇ 質問をしておきながら、実は、はっきりとここが正解!というのはとても難しいのです…💦

紛らわしい問題ですみません笑


よく私達のカンパニーに来てくださる方とお話ししていると、「サルサの発祥はキューバ」「サルサはキューバのもの」という認識の方が割と多いです。最近は、キューバ旅行がブームとなりつつあるので、ありがたいことにキューバに行くためにサルサを習いに来ました!という方も多いです。



実はこれ、正解であり不正解なのです!

さて、どういうことかというと、サルサの音楽の特性がとても大きな意味を持っています

前回も少しお話しした通り、「サルサ」と一口に言っても、様々な種類の音楽を総称した、またそれらの音楽をベースとして、色々な音楽を混ぜ合わせて出来上がったものを指します。

そして、そのサルサが生まれる由来となった、ベースとなる音楽の数々を生み出した国、それが「キューバ」なのです。

サルサは本当に多くのラテン音楽が混ぜられていますが、その大きな部分を占めているのがキューバの音楽で、特にキューバ由来のルンバとソン、この二つは音楽的に非常に大きな役割を担っており、それぞれ「"

サルサの父” “サルサの母”」と呼ばれています。


じゃあ、サルサ自体はどこで生まれたの⁇という話になると思いますが、そこで登場するのが残りの2つの地名です。



まず、プエルトリコはキューバと同じカリブ海に浮かぶアメリカ領の島で、キューバなどと同様に主にスペイン語を話す、ラテン系の人々が住む島です。よって、同じキューバを含めたスペイン語圏の周辺国と多くの国交を持っていました。

そして、それにより様々な人や文化の交流も行われました。それによりプエルトリコにもキューバの音楽が持ち込まれ、プエルトリコの伝統的な音楽にも影響を受けながら発展していきました。


そして、舞台はニューヨーク。ニューヨークにはスパニッシュ・ハーレムと呼ばれる、主にプエルトリコ系やドミニカ系、一部キューバ系を中心としたカリブラテン系の移民が多く住む区域があり、そこを中心にラテン文化が持ち込まれていきました。



それらの移民により、カリブから様々なラテン音楽が持ち込まれました。そして、一部のプエルトリコ系ミュージシャンを中心に、アメリカのスウィングやジャズといった音楽を取り入れ、「マンボ」などの音楽ジャンルを確立します。そして、ニューヨークのPalladiumなどを中心に人々に人気を博し、知名度を上げたのち、ニューヨークで活躍していた有名なアーティスト、Johnny Pachecoを中心として、アーティストのレコード販売を手がける会社「Fania Records」が誕生しました。



↑ニューヨーク、スパニッシュ・ハーレムにある壁画。"Mambo King"として絶大な人気を誇ったティンバレーロ、Tito Puenteを描いたものです。



しかし、そこで問題が起きます。

当初はこれらのラテン音楽を売り出していく際に、それぞれの音楽の名前を記載して売り出していました。(当時のレコードがどんなものか気になる方は、新宿のDisc Unionのワールド音楽のフロアへ行って見てください!日本ではそこで当時のレコードが売られています。そして、そのレコードの楽曲リストを見てみると、「Son」「Pachanga」「Bolero」「Mambo」などの楽曲の種類が多く記載されていると思います。)

ただ、残念ながらそれぞれの音楽の名前はスペイン語であり、地味な名前で、それぞれの種類の違いを理解できるのはマニアくらいなものでした。ニューヨークでビジネスを展開する上で、より多くの人にレコードを手に取ってもらうことが必要であり、そこで考えた策は、それらの音楽をまとめて、キャッチーな名前の総称を作ってしまおう!ということでした。

そこで生まれた名前こそが、みなさんご存知「Salsa」でした。そして、アメリカの人々にも響くそのキャッチーでラテン感があり、かつわかりやすい名前のついたサルサは、そこからより勢いを加速し、瞬く間に人気のジャンルとなりました。


よって、サルサの歴史を語る上で、最初に述べた3つの場所はとても重要な役割を持っているのです!!ちなみに、キューバにももちろん「サルサ」と総称される音楽は存在しますが、「キューバンサルサ」という別枠で語られるほど、音楽性が少々異なるものが存在しています。これは、アメリカのサルサが逆輸入的に入ってきて、当時のキューバで流行っていたポップな音楽などと混ざり合って生まれた、と言われています。


そんなこんなで、サルサは生まれました。最初に聞いたときはなんて複雑な歴史だ、と思いましたが、これだけ複雑な流れを踏んでいるからこそ、様々なジャンルの音楽が混ざり合った、魅力的な今のサルサが生まれているのですね!!


今回はサルサの音楽の歴史について学びましたが、次回はサルサのダンスについて、いよいよ触れていければと思っています。是非お楽しみに!!


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